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電車列車と電気機関車

電車は1両単独で運転する場合よりも、連結器、連結棒などによって連結した2~10数両の列車として運転することが多いです。
日本では、機関車で客・貨車を牽引する列車が圧倒して主流を占めています。
長大編成の電車列車は、1両当りの車両単価や車両保守費が割高になります。


電車列車の長所

・動力を分散しているので総出力を無理なく増すことができ、高速・高加速が可能で空転・ブレーキ滑走が少なく、高速列車・通勤列車に適しています。
・輸送量に応じて連結両数を変え、適当な出力規模の列車を編成できます。
・動力が各車両に分散しているので軸重が平均化し、軌道の負担荷重が少なくてすみ建設費が経済的です。
・列車の一部分が故障しても、その車両を電気的に遮断することによって列車運転の支障を少なくできます。
・動力軸が多いので電気ブレーキが効率的に使え、電力回生ブレーキの省エネルギー効果が大きいです。
・終端駅での折り返し運転が容易で、列車の運転頻度を高めることができます。


しかし、長大編成の電車列車は、1両当りの車両単価や車両保守費が高くなります。
ヨーロッパやアメリカでは貨物列車と共通に機関車を利用することが多いので、日本ほど電車列車が優勢ではありませんでした。
しかし、最近はヨーロッパ各鉄道の経営改革の結果、旅客輸送と貨物輸送が別個の事業部門となりました。
それにより、都市近郊列車や高速列車に電車が多く使われるようになってきました。

 

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